はじめに・・・湿潤治療(閉鎖療法)とは?・・・
従来よりキズの治療は古くからの慣習にのっとり「消毒してガーゼで覆う」という方法が行われてきました。ケガして病院に行った事のある方なら、傷口に茶色い液体(消毒)を塗られてイタタ・・・☆ ̄(>。☆)イテェ・・・おまけに再び病院に行ってガーゼをはがされイタタ・・・☆ ̄(>。☆)イテェ・・・って思いをされた事があるのではないでしょうか?そうでない方もちょっとしたキズは御自宅にある市販の消毒薬を塗っていませんか?乾燥させてカサブタを作ればいいとお考えではありませんか?それらの考えは間違っています!
近年創傷治療の考え方は大きく変わりつつあります。従来の慣習に変わるキズの治療法として「キズを消毒しない!乾燥させない!キレイに洗って創面の湿潤環境を保つ!カサブタを作らない!」という方法=「閉鎖療法(湿潤治療)」を実戦する事で、従来の慣習的治療に比べて、キズを傷みがなく・キレイに・早く治す事ができます。
うそのような話ですが、これが事実なんです!当院では、そんな「目から鱗」のような治療法を行っています。
治療のポイントは、
①キズ口の消毒は絶対しない
②創部の清浄化に勤める(キズをきれいに洗う)
③乾燥させず湿潤環境を維持する
④カサブタは感染源になるのでなるべく作らない
⑤適切な被覆材の選択
といったところでしょうか。
その他の話題はこちら↓
・キズ治療の歴史
・キズの治り方
・消毒は有害!
・創感染率について~湿潤治療は従来の慣習に比べ感染率低下~
・続・創感染率について~処置に清潔操作は不要~