巻き爪の原因

何故巻き爪になるのか?

巻き爪の3大原因
1:深爪(爪の切りすぎ)
2:歩かない(地面からの刺激がない)
3:靴が合っていない(大きすぎる・小さすぎる・履き方が悪い …etc.)

 人間の爪は、進化の過程で現在の平爪になったと言われています。獣の爪をよく見てください。みな丸くとがった爪をしていますね?これを丸爪といいます。獣は獲物を捕まえるために丸爪を持っていますが、人間は進化の過程で、手は物を持つようになり、足は地面を蹴るために必要な形へと進化していきました。それが現在の形です。そして、常に獣のときのもとの状態「丸爪」に戻ろうとしています。

 以下に巻き爪になる機序を模式図で説明します。

 これが人間本来の爪の姿(肌色は指の断面、その上を覆う爪は黒色…のつもりで…)。爪で上面が覆われていることにより、地面を蹴る力が有効に伝達されます。

 爪を切りすぎると、覆われた部分が減り、地面を蹴る時に矢印部分の力が逃げてしまいます。

 そうすると軟部組織が下からの圧力により盛り上がってきます。

 有効に力を受けられなくなった爪は、本来の姿(獣のときの姿=丸爪)に戻ろうとします。力を受けられない部分の軟部はさらに盛り上がり、盛り上がった軟部が爪を内側に押し、巻き爪を助長します。

 地面からの力を有効に受けられなくなり、軟部はさらに持ち上がり、爪はさらに食い込んでいきます。こうなると▲部分が軟部に突き刺さるようになり、痛み始めます。

 最後にはこのように、まるで獣の丸爪のようになっていきます。

 そして獣と同じ「丸爪」の完成です!

 外来を受診される方の中には、このように「まるで獣の爪!?」のごとく丸くなった方もいらっしゃいます。

 この理屈がわかっていれば、どうするべきか分かりますよね!?

 そうです!爪は切ってはいけません!巻き爪になっても切らずに治すのが基本です!深爪はもってのほか!爪を切る治療が一般的に行われていますが、その場しのぎに過ぎず、必ずあとで悪化して、さらなる痛みに苦しむことになります。


巻き爪・陥入爪でお困りの方は、小野直洋医師の外来に受診してください。たまに出張などで不在の場合もありますので、初めての方は問い合わせのうえ受診されることをお勧めします。

予約枠:月・水・金 14:30から(前日までに要予約)
℡0569-22-2525

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