消毒は有害

消毒は有害なり!

 「キズを消毒する」という行為は、世間では何の疑問もなく当たり前のように行われています。しかし以前からその問題点を指摘する意見も聞かれます。たとえば一般的に病院で使用されている消毒薬があります。確かに消毒薬としては非常に良い製品なんですが、問題点を指摘した文献もあります。このような話はかなり以前から言われており、医師もよく知っているはず(?)なのですが、多くの医療機関ではいまだに消毒が横行しています。というか見て見ぬふりをしていると言った方がよいかもしれません!?

 「消毒による細胞障害」がそれなんですが、上の表に示したとおり、殺菌作用以上に細胞障害性が存在し、殺菌作用のなくなる低濃度に至っても細胞障害性は存在します。

 これがどういう事かお分かりでしょうか?察しの良い方ならもうお分かりかと思います。消毒薬はバイ菌を殺すが、同時に正常な組織(特にキズ口が治るのに必要な細胞成長因子)もダメにしてしまうんですね~。言い換えれば、消毒薬はバイ菌を殺すが同時にキズが治るのもストップしてしまうわけです。

 また、表面しか消毒できなくて、毛穴の奥までは消毒は行き届きませんので、毛穴の中などに潜んでいる皮膚常在菌がすぐに繁殖し、消毒してもしばらくするとキズ口には常在菌が存在しています…

 そして感染しているキズでは、バイ菌は組織内に入り込んでいますし、何らかの感染源がある事が多いです(例えばカサブタや縫合糸)。消毒薬塗っても表面しか効果を発揮できませんので(カサブタの裏側や組織内には消毒薬はとどきません)意味があるのでしょうか?それより感染源を除去すれば速やかに感染は沈静化します。

 …って考えたら消毒は意味あるのか?って疑問に思いませんか?キズをきれいに洗えばある程度の雑菌は洗い流されますが、必要以上に細胞を痛めつけませんので!

 このことは医学書にもきちんと書かれているようです。ある教科書には「消毒薬は創内に入ると創の抵抗力を阻害し、感染を増やす可能性があるので消毒するのは創縁までで、創内には入れないように注意が必要である。」と書かれています。

 また、最近では消毒薬によりショックをきたした症例も報告されています。消毒したために意識不明になってしまった・・・そんな危険性もあるんです。

 さて、このように消毒の害を知ってもあなたは消毒を続けますか?この事実を知った今、私は消毒なんて怖くてできません!(;^_^A アセアセ…

 「消毒は医療の名を借りた傷害行為」とさえ思っています。いづれそのように認知される日がやってくると信じて疑いません。

 また、キズを洗うときには水道水で十分なんです。うやうやしく無菌の生理食塩水や酸性水を使用する必要はありません。省令には水道水はほぼ無菌であることが義務付けられ、事実水道用水事業所のデータでもバイ菌は検出されていません。上記スライドは平成13年で作っていますが、当然毎年検出されていません。
 とはいえ水道水は少々刺激が強いらしく、ケガしてすぐは痛いですので、最初のうちは生理食塩水の方が良いかもしれません。

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