キズの治り方

キズの治り方~消毒と乾燥がいかに悪いか!?~

 さて、ここではキズの治り方をなるべく分かりやすく説明していきたいと思います。何分素人作業なので、そっけない模式図ですが、時間あったら作り直したいと思います(;^_^A アセアセ…

 誰か可愛らしい模式図作ってくれないかな~(;^_^A アセアセ…

 え~上の図は正常な状態です…皮膚(表皮)があってその下に皮下組織があって…細かく書いたらきりがないので簡単に!(笑)

 キズが出来て皮膚・皮下組織の一部が欠損してしまいます。ここからは通常何もしなかった場合の治り方を説明します。

 キズ口から出血し、しばらくするとジクジクした液体が出てきます。その中には白血球や細胞成長因子が含まれおり、これらがキズを治すのに重要な働きをします。白血球などは外から入り込んでくるバイ菌を殺し、細胞成長因子を集める働きをしています。細胞成長因子はキズ口に肉芽と言われる下地を作り、その後表皮が再生していきます。

 しかし空気にさらされていると間もなく表面が乾き乾燥してカサブタができます。乾燥してしまうと細胞成長因子も上手く働けず、表皮の再生も遅れます。細胞培養を連想して頂ければ分かりやすいと思います。細胞分裂と培養には水分と保温は不可欠ですよね!

 では、消毒した場合…消毒薬はバイ菌を殺す特効薬ですが、それ以上に細胞障害性が強いので、バイ菌だけでなく白血球や細胞成長因子、つまりキズを治すのに必要な細胞まで殺してしまいます。

 細胞成長因子が殺されちゃったら…そうです!キズが治るの遅くなってしまいますよね!

 そしてガーゼを当てた場合…ガーゼは通気性が良いのでその下でキズ口が乾燥してしまい、ガーゼに組織が引っ付いてしまいます。

 そしてキズの消毒と称してガーゼを剥がす時、ガーゼと一緒に治りかけた組織を剥がしてしまい、せっかく治りかけたキズは逆戻り…ガーゼ剥がす度に同じことの繰り返しです。痛々しいですよね~・・・ 経験された方も多いと思います。こうやってキズが遅~く治るわけです。

 一方、特殊な被覆材を当てて湿潤治療を行うと、被覆材で密封されたキズは湿潤環境が保たれ細胞成長因子が効果的に遊走でき、肉芽・表皮の再生を効果的に促しますので非常に早くキズが治ります。外から入り込んだ少量のバイ菌は白血球などにより退治されてしまいます。バイ菌の退治や活動を抑制する因子は他にも多数ありますが、あまり細かい事をここでお話しても眠くなっちゃいますのでこれくらいで(;^_^A アセアセ…

 だいたいおわかり頂けたでしょうか?

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