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高齢者の使用実態

テーマ:health・science

俗にいう痛み止め…非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と言われていますが…「痛い」=「痛み止め」飲むって短絡的に考えてず~っと飲み続けている方って結構いらっしゃいますよね手

そんな中、オーストラリア・シドニー大学のDanijela Gnjidic氏らによる調査結果(Pain誌2014年9月号(オンライン版2014年6月20日号)掲載)が興味をひきます。

研究グループは、シドニー在住の70歳以上の男性1,696例を対象に、疼痛有病率・NSAIDsの使用パターンや使用期間・プロトンポンプ阻害薬(PPI:胃薬)の併用・薬物相互作用の発生などについて調査。

主な結果は以下のとおり…

・NSAIDs常用者は8.2%(139例)、必要に応じて使用していた(頓用者)は2.9%(50例)だった。
・NSAIDs常用者の平均使用期間は4.9年で、ガイドラインで推奨されている使用期間(短期使用)より長いことが示された。
・ガイドラインではPPIの併用が推奨されているが、NSAIDs常用者における併用率は25.2%にすぎなかった。
・NSAIDs常用者は頓用者と比較して、オピオイド鎮痛薬を使用している傾向が有意に高かった。
・NSAIDs常用者は頓用者と比較して、慢性疼痛、最近の疼痛、慢性の侵入的な疼痛を有している可能性が有意に高かった。

個人的には、思ったより少ない…という印象ですね…

日本に同じような研究データってないのかなクエッションマーク…あったらもっとスゴイdataが出てくると思うのですが…

NSAIDsってのは劇薬の部類です。常用すればそれなりのリスクがあるのは、ちょっと知識のある方なら誰でも知っている事実…ネットで調べても出てきますし…手

NSAIDsは、いづれも生命危機と直結する重大な有害事象リスクを増大させる…とか、10日間を越える場合は医師の指導をうけること…など、その使用に関しては特に注意を要する…って話が多いのに、1ヶ月分もらって放置プレイ汗…そんな方に時々お目にかかります。

代表的な話では、ある程度の期間飲んでたら、高確率で胃潰瘍なんか作ってたりして、けど痛み止めだから痛み感じにくくしていて、ある日胃に穴が開いて急性腹症って激痛で発症して救急車で運ばれて、生死の境をさまよう…そんなことも当然あるわけです…汗

そんな危険性を考えたら、長期連用なんてあり得な~い…って思うわけです…(-"-)汗

あっ…この手の話はちょっと奥が根深いな…これだけじゃ~言い表せない…汗

お仕事あるので、続きはまたの機会に…(^^ゞ

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なおくん

「キズは消毒して乾かしてはいけません!」「キズはキレイに洗って乾かさずに湿らせて治しましょう!」という湿潤治療を実践し、世に広めるべく講演なども行っています。

「健康は足もとから」をモットーに、膝の痛みを予防する靴「アサヒメディカルウォーク(AMW)」や、足趾を圧迫しにくい子供靴「Enji・ケンコウクン」などの開発に携わり、よりよい靴作りのお手伝いをしています。

モータースポーツ医療の世界は、他のスポーツに比べかなり遅れています。そんな現状を変えるべく、鈴鹿サーキットでRescue活動をしています。4輪公式レースの時はいつもメディカルセンターかコース上にいます(^^ゞ

…とまあいろいろやっていますが、実はとても無口で人見知りな私です(^^ゞ

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