注:迷惑カキコ対策にてコメントは認証制にしています。コメント
の反映には少々お時間いただきますことご了承ください。

近代社会の功罪

テーマ:health・science

「裸足が一番手」…「靴を履き始める年齢が遅いほど足の障害が少ない」な~んて話も存在するように、靴を履くようになった近代社会…靴による功罪は非常に大きいものがあります。

…途上国では靴を履かない人々は元気で良い足をしているのに、靴を履く富裕層の足はガタガタ…って話もあります…汗

しかし、それだけが足の障害の原因ではありません。

昭和の時代、子どもたちは野を駆け山を駆け、おにごっこ・かくれんぼ・缶けり・木登り…などなど、毎日しっかり全身を使った運動遊びを行うことで身体を鍛え、足に目を向ければ、それら運動遊びの中で足のアーチ形成を促し、体を支える基礎…力を発揮できる足趾を獲得していきました。

しかし現代社会はどうでしょうクエッションマーク…アチコチで言われているように、車社会となった昨今、保護者の都合で何をするにも車で移動し、公園や野山で運動遊びをする機会は激減し、友達どうし集まればそこに座って会話もなくゲーム三昧…そりゃ~筋肉が鍛えられるわけもなく、しかし骨格は成長し、その身長に見合った筋力が伴っておらず、ヒョロリと細い体に育ったり、運動しないわ~ジャンクフード食べるわ~で過体重になったりと、体格が二極化し、それらに伴う弊害が増えている現実があります。

さて、靴に目を向ければ、「よい子ども靴」の定義はいろいろ言われています。いろいろ言われている中で、時々話題となるのが「足首を固定するハイカットシューズ」…手

昔から、「子どもは骨格筋力が未熟で歩容が不安定なので、支えることで歩きやすくなる」という理由から、主にコンフォート靴店などでは、諸外国製のハイカットシューズが推奨されてきました。

しかし、数年前までの諸外国製ハイカットシューズは、それはもう例えていうなら「スキーブーツ」…そんな硬い靴履いて歩ける目ビックリマーククエッションマーク…っていう代物が多かった…(-“-)汗

…以前に比べて最近は良くなっていますが…

おまけに1足が2万以上とか…とにかくお高い…(@_@)

そんなスキーブーツ履かせますかクエッションマーク…って感じで…(^^ゞ

かたや、身のまわりを見渡せば、靴なんて履かなくても…極端なことを言えば粗悪な靴を履いていても…しっかりと運動遊びをしている元気な子どもたちは、結構しっかりとした足に育っていく現実があります。

そして、子どもの健やかな成長発達を考えれば、ホントは裸足が一番なんでしょうが、靴を履かないといけない現代社会、以前紹介したごとく、成長に際して定期的に靴を買い換え、正しいサイズの靴を正しく履かせることが何よりも重要であり、そうなると幼稚園の時期で言えば、半年に1足…年に2足は買わなければなりませんし、その前の時期なんかだと、時期によっては1ヶ月や2ヶ月で次のサイズに買い換え…ってこともあり得ますので、そのペースで毎度2万円以上の靴を履き続けるのってどおなのクエッションマーク…って思ったりするわけです。

そんなわけで、子ども靴は靴全般に言えることですが当然最低限の機能は損なうべきではない…っていうのは絶対条件ですが、そこに必要な最低条件を考えれば、国内産のお安い靴を否定できるものではありません…

…まあ、なんだかんだ言っても靴の機能はやはり作り込み…言い換えればお値段に比例するのは言うまでもありません。本来あるべき機能や材料を使い、手の込んだ作りをすれば、当然その分製造コストが上がるわけで、それはお値段に当然反映します。そして、お安い靴は本来必要なパーツを安価で粗悪なものにしたり省いたり…当然それなりの理由があります。

また、ハイカットシューズ肯定派は、概ね「大人になって「苦」なく靴が履けるように慣らす」という意見を持っているようですが、それは骨格や感覚神経が未発達なうちに纏足をすることにほかならず、どんな靴も履ける足に育てる…ということを意味し、私はこの意見について疑問を感じます。

簡単に言っちゃえば、しっかり運動遊びして鍛えて体をしっかり作れば、靴は最低条件を満たせばよい…かたや、幼少期から必要な運動遊びをしない近代人は、しっかり支える靴を履き守ることで、正しいと言われる足に導いてあげる必要性がある…しかし、それでは十分な筋力・身体機能の獲得はできず、将来的に憂いを残しかねない…

さて、前者と後者…どちらがよいでしょうかクエッションマーク

そして、よくありがちなのは、「良い靴を履かせればよい」で終わってしまうケース…(-“-)…どんなに良い靴を選んでも、その他必要条件が全くできていない場合…良い靴選んだけど運動遊びなんて全然せずにゲームばかりとか、習い事に送り迎えの日々で全然体動かしてないとか…体がキチンとできていかなければ、結局は将来問題を抱えることになります…おまけにそんなケースでは、選んだだけで正しく履かせていない場合も多く、宝の持ち腐れ…まったく意味なし…ってことにもなります…汗

そうやっていろいろ考えると、どこに重きを置くべきかクエッションマーク…ちょっと考えちゃいますよねビックリマーククエッションマーク

運動遊びをしなくなり、細い子・太い子の二極化が進む近代の子どもたち…それは保護者の都合で作り上げた枠の中に収めているにほかならず、本来あるべき姿を考えれば、子どもの健やかな成長を祈り、靴ありき…ではなく、ほかにもっと重要視すべきことがあり、生涯にわたり健康な体を獲得するに必要な条件を満たしてあげる必要があるのではないでしょうかクエッションマーク

…と私は思うわけです…パー

…末娘ちゃんに「運動遊び」十分させてあげてないな~…ってのが大きな悩み…(^^ゞ

コメント

トラックバック

最近の記事一覧

プロフィール

Nao挨拶

なおくん

「キズは消毒して乾かしてはいけません!」「キズはキレイに洗って乾かさずに湿らせて治しましょう!」という湿潤治療を実践し、世に広めるべく講演なども行っています。

「健康は足もとから」をモットーに、膝の痛みを予防する靴「アサヒメディカルウォーク(AMW)」や、足趾を圧迫しにくい子供靴「Enji・ケンコウクン」などの開発に携わり、よりよい靴作りのお手伝いをしています。

モータースポーツ医療の世界は、他のスポーツに比べかなり遅れています。そんな現状を変えるべく、鈴鹿サーキットでRescue活動をしています。4輪公式レースの時はいつもメディカルセンターかコース上にいます(^^ゞ

…とまあいろいろやっていますが、実はとても無口で人見知りな私です(^^ゞ

ホームページ

カレンダー

<<      2015/11      >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 1 2 3 4 5