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軟骨年齢
健康維持・増進、または生活習慣病の予防を目的に、最近ウォーキングをされている方が増えていますよね。しかし一方で、歩くことで膝を悪くしてしまう方も増えているそうです。
これは、変形性膝関節症という病気が要因のひとつとなっています。
変形性膝関節症は、 膝関節の軟骨や半月板が摩耗して徐々に関節が狭くなり、 さらにひどくなると骨まで変形してしまう病気です。 まあ、病気といっても、老化がその大きな要因ですので、年をとれば誰もがなり得ます。
この病気は年齢とともに増加し、60歳以上の女性の約40%、男性の約20%にみられ、この割合は80歳代では女性で60%以上、男性でも50%近くに達します。 そして、症状のある方は1000万人以上、症状がなくてもレントゲン上変形を認める方は 3000万人に達するとも言われ、女性の方が、男性に比べ1.5倍~2倍程多く見られます。
先日WHOが世界の平均寿命を発表していましたが、日本人の平均寿命は、全体で83歳、男女別では男性79歳、女性86歳だそうです。食事や医療がよくなり内臓の持ちがよくなったことで、年々寿命は延びていますが、 実は軟骨の寿命は昔と変わっていません。現在も多くの大学で骨・軟骨再生についての研究がなされていますが、まだまだ実用の域とは言えず、 軟骨の寿命は今も昔も50年のままです。
「人生50年…」ってどこかで聞いたフレーズですよね
現在「老人」のラインは65歳と言われていますかね?(昔は60歳で線引されていましたが)…83歳の寿命に対して65歳(60歳)が老人のライン…となると軟骨に注目した寿命…軟骨年齢は、今も昔も変わらず寿命50年とすると、39歳(36歳)が老人のライン?
関節鏡検査という膝の中を直接カメラで見る検査がありますが、この検査から得られる印象では、だいたい30歳を超えてくると、軟骨の変性像が目立つようになってきます。となると、30歳~35歳あたりが老人のラインといえるのではないでしょうか?…極端な言い方ですが、30歳を超えたら老人とみな同じ軟骨をいたわって生活していかないと、どこかで関節の痛みで苦しむことになります!
30歳を超えたら老人の仲間入り
痛くて歩けなくなる前に、膝の健康を考えた生活をしましょうね~