注:迷惑カキコ対策にてコメントは認証制にしています。コメント
の反映には少々お時間いただきますことご了承ください。

Long-Term Athlete Development

テーマ:health・science

今朝の話題は成長期のスポーツのあり方について…

…某所で話題になったので、いい機会なのでこっちにも記事にしてみました…(^^ゞ

例えば野球…小学生で少年野球やって、中学校で部活、高校で甲子園めざし、その先は…って夢見る少年、多いですよね手

私が子供の頃は、野球やってない子を見つけるのが難しいくらい…(笑)

…イマドキはサッカーはじめ、バレエ・ダンス・水泳・体操…など…その種目は多彩になってますねビックリマーク

さて、そんな将来を夢見る少年少女たちに、指導すべき大人はきちんと対応できているでしょうかクエッションマーク

よく聞く話が…クラブでスパイク履いて、その後そのままスパイク履いて帰る子供…(@_@;)
バレエに通って早くからトゥシューズを履くものの、足のケアをまったくしていない子供…(-_-;)
体ができていないのに専門的な技術ばかり追い、ストレッチや筋トレなど基礎的な部分を全然やっていない子供…そして体を壊す子供…(-_-;)
そして、最近の子供は昔の子に比べケガが増えているという現実…(-_-;)
…etc.

最近の子供はすぐケガする…って感じてる方もいらっしゃると思います。特にスポーツ現場や学校関係者の間では…

さて、ケガが増えているのは何故でしょうかクエッションマーク

大きな要因は、運動能力(バランス能力)の低下…昭和の子供たちは幼稚園・小学校の時期に野をかけ山をかけ…体全体を使った遊びをしていました。そのため遊びの中で自然に筋力はもちろんバランス感覚や柔軟性など体の基礎的な部分が作られていました。しかし最近の子供はどうでしょうかクエッションマーク…整い過ぎた環境に身を置き、バリアフリーな生活しかしてませんし、ゲームばかりやってる子供も多く、本来幼少期に培うべき基本的な部分ができていません。
さらにさかのぼれば、赤ちゃんの時にハイハイをしていない子が増えた…(-"-)…昔の家屋は畳の部屋に真ん中にちゃぶ台…つかまるところがないので、そこまでハイハイや高這いで移動してから立ち上がる…バリアありな家屋でそこを乗り越えるという行為もしていた…その時に動物の進化の過程である4本脚歩行を十分行って手の機能を高めている…って言ったら言い過ぎ?(^^ゞ…しかし最近の家屋は部屋の中につかまるところがイッパイあって、ハイハイ全然せずにすぐつかまり立ちしちゃう…保護者が早く立たせよう歩かせようと歩行器なんかに乗せちゃう…なので手を前に出す・使うといった行動をしていない…

なのでバランス感覚も悪く、転んだ時に受け身ができず手が出ない…顔から地面にぶつかったり…仮に手が出ても支え方が悪く骨を折っちゃう…(-"-)

今の子供に「木登りしたことある人パー」って聞いたら、はたして何人の子供が手を上げるでしょうかクエッションマーク…木登りって言ったら全身使って登らなきゃいけない…そこにはバランス感覚・筋力・柔軟性など、様々な要素が必要となります。

昔は小児期に必要な体つくりが自然の遊びの中で出来上がっていたわけです。

私は子どもの頃、木登りもしたし、半田市に住んでいた小児期には雁◎公園まで、いわゆる入口から入らずに道なき道を分け入りプチ登山だったり…もっとさかのぼれば、昔ながらの日本家屋であるばあちゃん家でよく走り回ってた(縁側から転落したこともある(笑))今思えば危ないことを色々やったもんです…(^^ゞ
…だからバランス感覚や柔軟性の基礎が自動的に出来上がっていた…(笑)

…今の世、なかなかそんなことさせられませんけどね~…(^^ゞ 

本音はそういうことができる環境が整備されるといいな~って思うわけです…(^^ゞ

そして、スポーツ開始の低年齢化…前述のごとく体が出来ていないのに専門的なことを早くから始めるためにケガをしたり、体壊したり…

さて、そんなスポーツ活動…年齢ごとに適正なメニューがあることってご存知でしょうかクエッションマーク

…周り見渡す限り、そのあたり熟知していろいろやってるよね~…っていうスポーツ現場…ないですけど…(-_-;)

色々な意見があると思いますが、世界的にみれば「Long-Term Athlete Development(LTAD:長期育成)」として各年代で適正なメニューが定められており、多くのスポーツがそれを基準に育成しています。

20140724LTAD

図表はその日本語訳…小さくて見にくいですね…(^^ゞ

色々なスポーツに関わる監督やコーチはLTADについて熟知し実践すべきですが、町のスポーツ活動の現場では残念ながら知らないのではクエッションマーク…と思える場面が多いような気がします…これは日本のスポーツにとって大きな問題です。

LTADについて、是非ご自分(ご自分のご子息)が所属しているクラブのコーチなどに聞いてみてくださいねビックリマーク
…てか、聞くまでもなく普段の練習振り返れば、所属しているクラブが良いか悪いか…区別できますよね…手

…悪かったら…クエッションマーク…是非改善してもらってください…(^^ゞ

小学校の頃から基礎的な部分を疎かにしてガンガン実践やって将来有望と言われて育ち、高校くらいで伸び悩んで埋もれていくか故障して戦線離脱するのも、基礎からしっかりやって大きくなってから頭角を現し、オリンピック選手やプロ選手になり活躍するも…それは大人次第…
正しくコーチングすることで、将来教え子が「小学校時代のコーチが…」ってTVで語るかもしれないですよね…(笑)

そして、この話はスポーツ活動だけではなく、普段の生活の中で膝痛・腰痛などをはじめとする様々な運動器障害の予防にもつながることを申し添えます。

コメント

トラックバック

最近の記事一覧

プロフィール

Nao挨拶

なおくん

「キズは消毒して乾かしてはいけません!」「キズはキレイに洗って乾かさずに湿らせて治しましょう!」という湿潤治療を実践し、世に広めるべく講演なども行っています。

「健康は足もとから」をモットーに、膝の痛みを予防する靴「アサヒメディカルウォーク(AMW)」や、足趾を圧迫しにくい子供靴「Enji・ケンコウクン」などの開発に携わり、よりよい靴作りのお手伝いをしています。

モータースポーツ医療の世界は、他のスポーツに比べかなり遅れています。そんな現状を変えるべく、鈴鹿サーキットでRescue活動をしています。4輪公式レースの時はいつもメディカルセンターかコース上にいます(^^ゞ

…とまあいろいろやっていますが、実はとても無口で人見知りな私です(^^ゞ

ホームページ

カレンダー

<<      2015/11      >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 1 2 3 4 5