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高騰する医療費

テーマ:health・science

厚生労働省が9/4に昨年度の医療費(概算)の総額を発表しています。

それによれば、医療費は40兆円(前年度比1.8%増)に上り、12年連続過去最高額を更新したそうです…目

その内訳の一部は、国民1人当たりの医療費31.4万円(同2.0%増)、75歳以上の後期高齢者では93.1万円、75歳未満では21.1万円…

厚労省は「高齢化や医療の高度化によるコスト増が主な要因」と説明しているそうですが…適正な医療の提供…ってのは何故表立って問題にならないのでしょうかね~クエッションマーク

例えば…昔からよく問題になるのが湿布…ある患者さんが内科・整形外科・皮膚科…など3ヶ所に通院していたとします…それぞれの診療所で「腰が痛いから」と申し出て、まったく薬を管理していないそれぞれの医療機関で湿布を処方してもらうと通常の3倍量もらうことになります…目汗
一応湿布も内服薬と同じように使用量が決められていて、その上限を超えることは基本できません。しかし、日本独特の文化を形成してきた流れで、垂れ流し処方が継続されています…(-_-;)
どんな薬も例えば1回1錠1日3回…って決められているように、湿布は基本白い厚手のもので1日2回、薄手の茶色いもので1日1回の使用と決められており、1部位に1枚とその使用量もキチンと決められています。また、お役所系からはすでに「適正使用量を超えた物は認めない」とお達しがでており、過去「過剰使用につき健康保険の使用を認めない」という事例も報告されています。
なのにダラダラと処方し続ける医療機関…(-_-;)
見方を変えれば、前述のような内科・整形外科・皮膚科で湿布をもらっている患者さん…内科で湿布を処方し続ける…ってことは、「その病気を診ている」…わけですから、内科で「腰が痛いから」と申し出て湿布をもらい続けていれば、その内科では「腰の治療をしている」事になるわけで、同じく「腰が痛いから」と整形外科に受診した場合、すでに内科で治療しているので、同一疾患を2つの医療機関で継続治療している…もしかして皮膚科でも同じく「腰が痛いから」って言って湿布もらい続けていたら、3ヶ所の医療機関で同じ病気を治療している…という矛盾が生じるわけです。そして、内科や皮膚科で「整形外科に行きなさい」と行った後でも湿布の処方だけ続けている…それって治療権を放棄していないということにほかなりません…薬出すなら治療を続けるべきです…(-_-;)

そんなことで、過剰に処方され続けている湿布は健康保険の対象から外されようとしています…

…当然ですわね…(-_-;)

その他にも、同じ病気で医療機関を転々とする方…非常に増えています。自分の思いと違う結果を告げられて気に入らないからアチコチ転々とする方…どこに行っても通常は同じ結果ですから、何の成果もないのは言うまでもありませんし、医療資源の無駄使いであるに間違いありません。
治療法が何種類も考えられる場合は、a医療機関ではA治療法、b医療機関ではB治療法…と治療選択が変わるケースもあります…その場合は、患者さんが受診した医療機関次第…になるのは間違いないので、A治療法が気に入らなければ仕方ないかもしれませんが、通常は医療機関でAとBがあった場合、いづれの治療法も優劣つけがたい場合は、どちらの治療法が好みか患者さんに選択をゆだねる場合もありますし、そういう説明があろうかと思いますが、その説明が不十分だと、治療法の選択で悩み、医療機関を転々とするようになり得る…

現在、正式にはセカンドオピニオン外来というのが儲けられている医療機関があり、当然ですがそこは健康保険の対象外…自費診療扱いとなっています…
厳密にいえば、今治療を受けている医療機関での治療が気に入らないからとか、別の意見を聞きたいからと、気軽に別の近隣の医療機関を受診する場合も、セカンドオピニオンに相当するため、健康保険の対象外となるはずですが、現実的には健康保険を適応され、医療資源の無駄使いが行われています。しかし、それはお国の良しとするところではない…ってのは当然…

これから導入されようとしている「マイナンバー制度」…すべての個人情報を一元管理するようになるわけで、将来的には医療情報もそこに含まれるようになろうかと思われます。前述の事を考えれば当たり前の事…すでに治療を受けている疾患について、別の医療機関を転々とした場合、正式な手続きを経ていない場合は健康保険適応外となって、全額自費となり、それは医療資源の節約につながると考えられています。

マイナンバー制度…個人情報を一元管理するために利便性が高まる一方、前述のごとく今までグレーゾーンにあって、さわらぬ神にたたりなし…となっていた部分もすべて明るみに出て、カッチリ管理されるようになるため、患者さんの立場で言えば、かなり制約が増えるのではないでしょうか…クエッションマーク

 

…なんか行き当たりばったり書いてたら長編になって収拾付かない…(^^ゞ

…マイナンバー制度について書くつもりじゃなかったけど、話の流れでそっちに行っちゃったし…(笑)

この手の話題は奥が深すぎて、一言では言い尽くせないですね汗…関連する話題は膨大で、今朝書いた内容はその中のほんの一握りにすぎません…

仕事もありますのでこの辺で…乱文ご容赦ペコペコ

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なおくん

「キズは消毒して乾かしてはいけません!」「キズはキレイに洗って乾かさずに湿らせて治しましょう!」という湿潤治療を実践し、世に広めるべく講演なども行っています。

「健康は足もとから」をモットーに、膝の痛みを予防する靴「アサヒメディカルウォーク(AMW)」や、足趾を圧迫しにくい子供靴「Enji・ケンコウクン」などの開発に携わり、よりよい靴作りのお手伝いをしています。

モータースポーツ医療の世界は、他のスポーツに比べかなり遅れています。そんな現状を変えるべく、鈴鹿サーキットでRescue活動をしています。4輪公式レースの時はいつもメディカルセンターかコース上にいます(^^ゞ

…とまあいろいろやっていますが、実はとても無口で人見知りな私です(^^ゞ

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