の反映には少々お時間いただきますことご了承ください。
新型インフルエンザ
このGW、私は一足早く今日から仕事です。
さて、毎日のように新型インフルエンザの報道がされていますが、最近では「発熱患者が病院で診療拒否!」なんて報道もチラホラ…
以前からメディアというものは医療をたたく報道しかしませんが、今回も同様のようで…マスコミは一方的な表現しか使わずに、視聴者の感情をあおり立てる表現を多用します。「拒否」という単語もその一つ。
しかし、お役所系からは水際作戦といいますか、「渡航歴のある患者又はその者に接触歴のある発熱患者は病院内になるべく入れずに専用の発熱外来に送る」というようなお達しが来ていますし、中には「他の患者との接触を避けるために院内に入れずに来院した車の中に待機させる」な~んていう対処法まで情報として出回っています。そして病院側としては、通常の通院患者=高齢者など抵抗力の落ちた方が多い、という事情から、もしもの場合を考えて他の患者への影響を最小限にするためのやむを得ない手段として指定機関に受診するように促します。そのあたりの事情をまったく報道せずに「拒否」の一言で済ますメディアの姿勢には憤りを隠せません。
同じ話…「拒否」つながりで、「救急患者受け入れ拒否」…これもよく報道されていますが、やはり一方的な表現が多いですね。受け入れ側の事情は全く考慮されていません。
救急患者を受け入れて、今まさにギリギリの人員で全力で救命処置をしているときに、次の受け入れ要請が来たらどうすればよいでしょうか?目の前の処置が一段落するまで待つ余裕がなければ?
報道は中立の立場で行われなければなりません。今まで私も何度かメディア関係の取材を受けたことがありますが、いづれもプロデューサーなど企画者の主観、企画者が言いたいことを言う、というスタンスで物を言うため、その偏見を取り除いた報道を要請するのに毎度必死でした。
話がだいぶ外れましたが、今回のインフルエンザ騒ぎ、当初から沢山死者が出たメキシコの医療事情によるものが大きいと言われています。かなりこじれるまで病院に行かない、経済的な事情で診療を受けないなど…。現に後発の国々では、アメリカの1人以外死者は出ていませんね。
まあ、ウィルスは日々変異しますから、突然毒性の高いタイプに変異するかもしれませんので、用心は必要なんですが…
皆さんも外出後にはうがい・手洗いくらいはしましょうね。
ちなみに、余談ですが…今回のウィルスに効果のあるとされている「タミフル」「リレンザ」という薬…先週前半から出荷規制がかかって通常の医療機関では入手できません(-"-)
このあたりでの感染症指定医療機関は知多厚生病院、半田市近辺の方の相談窓口は半田保健所「0569-21-3341」となっていますので、疑わしきはそちらへ!