の反映には少々お時間いただきますことご了承ください。
その骨密度正しい?(P2)
骨粗鬆症の診断基準について説明…
骨粗鬆症の診断基準では、骨密度を「腰椎で測定」「腰椎変形が高度な場合は大腿骨で測定」と定義されています。下写真のような機械を使わないといけません…
…なのでそれ以外の場所で測っても診断できません…それはあくまで参考値…
そして骨粗鬆症の評価では「骨の強さ」だけでなく「骨質」も非常に重要です。「骨質」を見るには「骨代謝マーカー」が参考になります。この検査は尿または血液で測ります。一般的には尿で測る方が多いですね!…採血だと針刺さなければいけませんから、患者さんの負担考えたら…
なので、かかとの骨で骨密度チェックして骨粗鬆症と診断を下すのはもってのほか!…百歩譲っても骨代謝は絶対チェックすべきです!
ちなみに…前回お話ししたような…かかとの骨で骨密度チェックしただけや、全く検査もせずに「年だから」という理由だけで、骨粗鬆症の治療薬を飲み続けている…という方…そのような方が検査を受けると、中には骨代謝マーカーが測定圏外(骨質が悪い)…な~んていうビックリするような結果が見られることもあります。一見骨密度がよくても骨質が悪ければ、ガラスの如く「硬いけど割れやすい」という現象も起こり得る…そのような誤った薬の使い方のために骨質が悪くて痛みを発生する場合もあります…危険信号ですね~…
骨粗鬆症の薬を飲むことで痛みが出る…そのような方は一時的に内服をやめることで痛みが治まる場合があるのに、痛いから痛み止めを飲みましょう…な~んてことになって、どんどん不要な薬を飲むことに…薬を飲んで痛みを出して、さらに薬を追加で飲まされる…悪循環…
まともな検査せずに骨粗鬆症の薬をず~っと飲んでいる方…要注意です…
そういうわけで、かかとの骨で測った骨密度だけで骨粗鬆症と言われて薬を飲んでいる方…、年だから…というだけで骨粗鬆症の薬を飲んでいる方…、いちど正確な検査・診断を受けることをお勧めします。
また、閉経を迎えて何年か経った女性や、ある程度お年を迎えて心配な方は、骨密度の検査を受ける際、かかとの骨での測定は、あくまで目安であり、正確な診断はできないことを知った上で受けましょうね!