抜け毛に関わる遺伝子
マウスの実験で抜け毛の原因にかかわる遺伝子発見！人も共通の仕組みを持つ可能性が高い？と5月25日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表（国立遺伝学研究所相賀裕美子教授・慶応大岡野栄之教授）。
この遺伝子がつくるたんぱく質「Sox21」は、神経細胞の発生や増殖に関係。
生まれつきSox21遺伝子を持たないマウスを作るとキューティクルのないマウスができる。このマウスは生後まもなく体毛が生えそろうが、生後15日ごろ頭部から脱毛が始まり、1週間で全身の毛が抜ける。その後は、25日周期で脱毛と発毛を繰り返すが、脱毛のスピードが異常に速い。薄毛の人はSox21遺伝子やSox21の働きに問題があると推測され、将来的に治療薬開発の糸口になるかも？とのこと。
頭の毛が薄くて気になる方には、興味あるお話ですね～。
そういえば、最近は無理なダイエットやストレスなどによって10代や20代の女性でも薄毛や細い毛の方が増えているそうです。かつらメーカーのアデランスによれば、82年の新規顧客は男性が94％を占めていたが、95年は女性が52％で男性を上回り、07年度は80％が女性になっているというのも驚きのデータですね
健康な髪を保つための注意
▽食生活はバランスよく。髪を作るたんぱく質、発毛に必要な鉄、亜鉛、銅などを摂取。
▽喫煙は血管を縮めるので禁煙を。
▽シャンプーは１～２日に１回程度。洗い、ゆすぎは丁寧に。
▽シャンプー後、頭皮に保湿剤を。
▽ドライヤーは軽めに。頻繁なパーマや過度な脱色、染毛は避ける。
私も白髪染め…何年か前にやめました…（笑）
幅広の靴は外反母趾を助長！
今までのお話 「靴はゆったりがいい？」 「足の構造」 「靴は踵が重要」 に続き…
今度は前足部に目を向けてみましょう。
幅広の靴を履くと（上写真右）、その形に合わせて足のゆびが広がって、前述のごとく扁平足・開張足・外反母趾を助長します。
ちょうどよい幅の靴を履くことで（上写真左）、それらは予防できます。
例によって講演スライドから持ってきたので変な表題付いていますが…
論より証拠、ここに1例を紹介！
正確に測定するとEEの足の方に幅広EEEEの靴を履いてもらいレントゲン撮影、その時外反母趾角（足のおやゆびの角度）は左右共に11度。ちゃんと幅の合ったEEの靴を履くと右8度/左7度…幅広の靴ではなく、幅狭の靴（ちゃんと足に合った幅の靴）を履くことで、足のゆびがまっすぐ伸びるという写真です。
幅広の靴がとっても悪いということ…おわかりですかね
靴は適度に狭いほうがよいですよ
靴は踵が重要！
前々回の「靴はゆったりがいい？」
前回の「足の構造」…に引き続き…
じゃあ幅広い靴を履いたらどうなるのか？
まずは靴の踵部分に目を向けてみます。
良い靴は踵の部分がしっかり作ってあります。踵の部分硬いですよね？ あの硬い部分は「ヒールカウンター」って呼ばれていますが、これが踵の部分を支えてくれることで、足の形を保つことができます。
アーチ構造が保たれた健康な足の方は、自身の力で保っていられますからそんなに重要ではないかもしれませんが、それでも支えてあげることで疲れにくかったりなど利点はあります。
…で、ホントならヒールカウンターで支えられている踵、幅広い靴を履くと、当然踵まわりも広くなりますのでブカブカ（上写真右）…
写真は講演で使ったもので、変な表題が付いていますがスイマセン
そんな状態で靴を履いていると、扁平足気味の方は、踵が支えられなくて内側に倒れていきます（上写真右）。そうなると前回のお話のごとく、足のゆびがねじれて、扁平足・開張足・外反母趾を助長します。
靴は踵が大変重要です！
改正薬事法施行
風邪薬や胃腸薬などの一般用医薬品販売規制が本日から緩和されますね
「登録販売者（新設）」がいれば、薬剤師がいなくても大衆薬の約９割が販売可能となるそうです。今日から薬局以外…コンビニなどでも一般薬が買えるようになるそうです。…競争激化…となるのでしょうね～…
この改正で、風邪薬や鎮痛剤など一般薬の９割が、薬剤師のいないお店でも買えるようになりますが、一部の薬は使い方を誤れば副作用や合併症をきたす可能性も100％否定できるわけではないので、購入者の知識・自覚の向上が求められますね。
また、特にリスクの高いとされる「第1類」に分類される薬…「ガスター10」などのH2ブロッカー含有薬や、「リアップ」などの発毛薬、「ウィンダム」などの水虫薬、「ルル」などの風邪薬、「コーラック」などの便秘薬、「ボラギノールA」などの痔薬…は薬剤師による説明が義務付けられるそうで、薬剤師のいないお店では買えません。
まあリスクを考えれば当然の対策でしょうね～…
ちゃんと添付文書読めばよいのでしょうが…
添付文書…きちんと読んでいますか
…その前に病院にかかってちゃんと診てもらった方がいいと思いますが…
化粧品で老化が進む？
先日の「紫外線対策は万全ですか？」でちょっと触れた化粧品の防腐剤…
化粧品の防腐剤として広く使われているパラベンには、紫外線があたると皮膚の老化を進める作用があるそうです。
京都府立医科大の吉川らによれば、皮膚細胞（ケラチノサイト）に、通常の使用方法で皮膚が吸収する濃度のメチルパラベンを添加し、夏の日中の平均的な紫外線量（1平方cmあたり30mmジュール）をあてたところ、細胞の死亡率は、添加しない場合の約6％に対し、添加した方は約19％となった…紫外線によって酸化した脂肪内に発生し、老化の原因となる「脂質過酸化物」の量は約３倍だった…とのこと。メチルパラベンが紫外線を浴びると、シワやシミなどにつながる皮膚の老化を進めることが確認できたとしています。
パラベン入り化粧品塗りたくって日焼けしていると肌の老化が進むってわけですよね…
ほかにも、20例の乳がんの患者の腫瘍を調べたら18例で多量のパラベン蓄積が見られたとか、◎◎形成と精巣内の活動を著しく減少させるなど男性の生殖器系に有害な作用をもたらすとか…、数々の有害報告があります。
注：このブログ、決まった言葉を入力すると規制がかかるんですね～…
◎◎のところに正しい言葉を入力すると公開できなくなります
大手化粧品メーカーは「大丈夫」としてその使用を続け、有名芸能人を起用して大々的な宣伝活動をすることにより、そのシェアを広げていますが、上記のような報告を見てしまうと気になりますよね
最近は、パラベンの有害性を認めてその使用をやめた化粧品が発売されるようになりましたが、防腐剤フリーにすることは非常に困難です。そこで代わりに使用されるようになったのが、フェノキシエタノール。 しかし、このフェノキシエタノールにも、皮膚刺激性などの有害性が指摘されています。
パラベンとフェノキシエタノールの毒性比較では、食べたときの急性毒性は、メチルパラベンは体重1ｋｇあたり2.5ｇ、フェノキシエタノールは1ｇとなり、実はパラベンよりフェノキシエタノールの方が毒性が強いそうです。
防腐剤を完全除去することは不可能ですが、「ないに越したことはない！」と考え、なるべくパラベン・フェノキシエタノールフリーの化粧品をお勧めします。
うちも数年前から化粧品をパラベン・フェノキシエタノールフリーに変えました。
私は使いませんよ…妻の化粧品です…
