ゴールデンエイジ理論
昨日に続いて真面目な話…する気になったので…(^^ゞ
今日は「ゴールデンエイジ理論」について…
…これまた常識なんでしょうが、足育の世界では何故か一度も聞いたことがない単語……なので、「なんやねん…それ…」って感じな方も多いと思います…(笑)
昨日の話題…「スキャモンの発育曲線」の中で、スポーツに直接関わりがあるのは、リンパ系以外の3つ…といっていいかな…と思いますが、これを参考に成長期の子供たちのスポーツへの関わり方を大きく3つの時期に分けて考えたのが「ゴールデンエイジ理論」です。
【プレゴールデンエイジ】 5歳~8歳頃
常にさまざまな刺激を求める時期
プレ・ゴールデンエイジの期間は神経系が著しく発達する時期…脳をはじめ体内にさまざまな神経回路が複雑に張りめぐらされていく大切な時期です。
この時期の子どもたちは集中力が長続きせず、常に新しいものに興味が移っていくという特徴を持っています。小さなお子さんを見ていると、ちょっと遊んだと思ったら次の瞬間他の事始めてたり…ってのはよく見かける光景ですね
それは神経回路にさまざまな刺激を与え、その回路をさらに張りめぐらせること、神経系の配線をより多様に形成していこうとする自然な欲求の現われです。彼らは集中力がないのではなく、非常に高い集中力を持ちながらも、常に多種多様な刺激を身体が求めているといえます。
子どもたちのこのような集中力を利用し、飽きさせないで楽しませるためには、遊びの要素を主体にした多種多様な動きを経験させることが大切です。
【ゴールデンエイジ】 9歳~12歳頃
一生に一度 だけ訪れる「即座の習得」のできる時期
9歳~12歳頃になると、神経系の発達がほぼ完成に近づき、形態的にもやや安定した時期に入ります。
この時期は 、動作の習得に対する準備態勢(レディネス)も整い、さらに「可塑性」と呼ばれる脳・神経系の柔らかい性質も残しているという非常に得意な時期として位置づけられています。
一生に一度だけ訪れる「即座の習得」を備えた動作習得にとって、もっとも有利なこの時期は、「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、世界中どこでも非常に重要視され、いろいろなスポーツで必要なあらゆるスキル獲得の最適な時期として位置づけられています。しかし、この「即座の習得」は、それ以前の段階でさまざまな運動を経験し、神経回路を形成している場合にしか現れません。そのため、プレゴールデンエイジも非常に重要です。
【ポスト・ゴールデンエイジ】 13歳頃以降
それまでに身につけた技術を磨き上げる時期
ゴールデンエイジを過ぎると、発育のスパート期を迎えます。
神経系統は9割方形成され、ゴールデンエイジの時期と異なり短期間で急成長することが難しくなる一方で、骨格の急激な成長は、支店・力点・作用点に狂いを生じさせるため、新たな技術を習得するには不利な時期となり、今までにできていた技術が、一時的にできなくなったりすることもあります。
この時期は、スキャモンの発育発達曲線の生殖器型では、ホルモンの分泌の著しくなる時期です。男性ホルモンの分泌は速筋線維の発達を促し、それまでに身につけた技術を、より速くより強く発揮することを可能とさせてくれます。
一方で、神経系統は9割方形成されており、ゴールデンエイジの時期と異なり短期間で急成長することが難しくなります。
これ…LTADと同じく成長期のスポーツへの関わり方についての基本的な考え方を示していますが、スポーツだけでなく、子供の成長全般につながることだと思います…
また、世の中にはいろいろな考えがあろうかと思いますが、その中の一つの考えとしてご理解いただければ幸いです。
噛み砕いて言えば、どれも似たようなこと言ってますよね…(笑)
その結果が「0歳からの足育」…です…(笑)
…毎度ですが、朝出勤してからの時間を当ててますので、文章にまとまりがないのはご勘弁を…(^^ゞ
スキャモンの発育曲線
今朝は久々に真面目な話…(^^ゞ
先日LTADについてやその続編などちょっと書きましたが、足と健康について語るうえで、その基礎となる人間の成長について知らなけばなりません。
子供が成長していく中で、器官や機能は個別の発達をしていきます。その過程で、ある一つの課題に対して吸収しやすい時期、しにくい時期が出てきます。そこで、最終的に大きな成長を期待するなら、最も吸収しやすい時期に必要な課題を与えていくのが最適といえます。
この発達していく特性を説明するときに「スキャモンの発育曲線」というグラフが使用されます。学生時代に教職を取った方なら一度は目にした、耳にしたことがある言葉、グラフだと思います…
…足育講座ではいつも話してますが、ここでは書いたことあったかな……(^^ゞ…忘れたので再度取り上げます…(^^ゞ
例えば、神経系の成長(運動神経・知覚神経など:ピンクの点線)は、生まれた直後から5歳頃までに約80%成長し、12歳頃にはほぼ100%完成します。そんなわけで、この時期は神経系の発達がめざましい年代で、さまざまな神経回路が形成されていく大切な時期と言えます。
神経系は、一度その経路が出来上がればなかなか消えません。それは、いったん自転車に乗れるようになると、何年間も乗らなくてもいつでもスムーズに乗れるようになることからも理解できます。
この時期に神経回路に有効な刺激を与え、その回路を幾重にも張り巡らせるためにも多種多様な動きを経験させることが、とても大切なことです…
神経系の発達と運動学習能力とは直接的な関連性はないと考えられているようですが、一方で、10年以上にわたり幼稚園児の足型測定をしてきた中で、車通園している幼稚園児に比べ徒歩通園している幼稚園児の竹馬達成能力の高さなど、ちょうど神経系の発達が著しい幼稚園の時期にしっかり歩いて神経系を発達させることが、将来の備えとして非常に重要であり、この時期に運動していないと、大きくなってから「運動が苦手」で体育の成績が悪かったり、「腰痛・膝痛・足部障害などの運動器障害」を患いやすかったり、当然連動する脳の発達、学校の成績にも影響する可能性があるわけです。
そういうわけで、5~6歳までにいかに有意義な運動をさせるか…それは、その子のその後における運動習慣の獲得にもつながり…それが子どもの一生を左右するくらい重要と言えます。
…言葉足らずだったらスミマセン…(^^ゞ
仕事しないといけないので今朝はこれにて…( ̄^ ̄)ゞ
あっ…今年も6月に幼稚園児の足型測定します…
…12年目…だったかな……(^^ゞ
…ありがたいことで長く続けさせていただいております…アリガトウゴザイマス…m(__)m
ホント…「〇△は現場で起きている」とはよく言ったもんで…この足型測定の機会がなければ今の私はないと言ってもよいかもしれません…(^^ゞ
現場見なきゃ~…会議室(教科書)じゃ~何もわかりませんし、全てを知ることはできません…(笑)
湿布が健保適応外に?
病院で処方される湿布薬…一時健康保険の対象から外す…って話が浮上した時期がありましたが、しばらくなりを潜めていましたね…
その話…最近政府内で再び浮上しているそうな…
昨今の高齢化社会…湿布大好きな方と垂れ流し処方で膨らむ医療費の抑制が狙い…ってのは誰もが知ってることですが、そんな動きに対し、厚生労働省は患者負担が増えるとして慎重姿勢を崩してないそうな…
…何年か前までは、病院受診して袋イッパイに湿布もらって帰るおじいちゃんおばあちゃんの姿をよく見かけました…日本人はホント湿布大好きな人種のようで…
最近は処方量も厳しくなってきて、昔ほど垂れ流し処方はなくなりましたが根絶はしてないようですね…
…ココを適正にすれば確実にある程度の医療費削減になるのに…
先日、政府の規制改革会議の作業部会によるヒアリングで、炎症を冷やすための「第1世代湿布薬」と呼ばれる湿布薬について「海外では保険適用の範囲に含まれていない」ということで保険適用外とするよう求めがあったのに対し、厚労省は患者の負担増を理由に「慎重に検討する必要がある」と主張…
問題提起しているのは健康保険組合連合会(健保連)だそうで、医療費抑制って言ってる厚労省が慎重姿勢ってのは意外ですね…
来年4月の診療報酬見直しに向け、どんな展開になることやら…
牛乳の謎
牛乳…っていったら誰もが慣れ親しんだ飲料ですね
私も子供の頃から飲め飲めと言われ飲み続けてきましたし(笑)、いまでも機会あれば飲みます。
…今朝もカフェオレ(牛乳使いますよね!)飲んだし…(笑)
しかし、最近「牛乳がダメ」ってささやかれていますね
…この話、昔書いたような気がするけど…忘れたな~…(^^ゞ
過去記事全部目次作らないとダメね…(^^ゞ
…まっ…気にせず今日気になったことをカキコね…(^^ゞ
その根拠となっているお話の一つ…スウェーデンのKarl Michaëlsson氏(ウプサラ大教授)ら研究チームが発表した「牛乳をたくさん飲む人ほど寿命が短く、女性に至っては骨折率まで上昇する」という研究があります。
ザックリとした内容は、1987年~1990年の時点で39歳から74歳までのスウェーデン人女性61433人と、1997年時点で45歳から79歳までのスウェーデン人男性45339人を対象に、「どのような食べ物をどれくらいの頻度で食べているか?」というアンケートを基に、牛乳の摂取量と死亡率や骨折頻度の関係性を調査。
女性被験者は約20年間、男性被験者は約11年間の追跡調査を行い、調査期間の間に女性は15541人死亡し、17252人が骨折、4259人が股関節を骨折。男性被験者は、約11年の調査期間中に10112人が死亡、5066人が骨折、1166人が股関節を骨折。
この調査結果から、女性の場合、1日に3杯以上牛乳を飲む人は、1日1杯以下しか牛乳を飲まない人と比べて1.93倍の死亡率であった。また、股関節を骨折する確率は60%高く、骨折全般で見ても15%も割合が高かった。
骨折全般でみるとあまり大きな差がないようだが、股関節の骨折だけで見てみると男女ともに牛乳の摂取量が多くなると骨折率が高くなっている。
調査結果で牛乳を多く摂取する女性被験者の「死亡率」が高くなった点について、牛乳に多く含まれる「D-ガラクトース」が影響しているのではないかと研究チームは指摘している。
※D-ガラクトースは動物実験にて老化を促進させて寿命を縮める効果を持っていることが確認されているそうです。
…とまあ、そんな感じ…
この研究結果は、ラクトース不耐性のある人や、子どもや青年などには当てはまらないかもしれない…という注釈がついています。
一方で、牛乳の疑問に答えたこんなサイトもありますね…こちらは牛乳に対する負の意見を払拭する内容…
また、骨粗鬆症財団という所も、牛乳に対する疑問に答えています。
いろんな要因が積み重なってのことですから、牛乳だけがダメってのは現時点では言いすぎなような気がしますけどね…我々世代は牛乳飲んで育ってきて、今でも飲んでいる方も多くいるわけで、そんな我々世代が突出して寿命が短くて骨折が多い…ってことないみたいですし…
…日本人の平均寿命…世界的にみても一応トップクラスですしね…
…それだけじゃ正確なことは言えませんが…
賛否両論ある牛乳…この先どっちに向いていくのでしょうかね…
私は…テキトーに飲みますよ…(笑)
現時点でダメと決まってるわけじゃないし、過去牛乳飲んで育ってきた方…世界的にみても沢山いると思いますが、その方々が有意に何らかの問題を抱えていると言い難いですし…
過剰摂取しなきゃいいでしょ…ってのが私のスタンス…(^^ゞ
牛乳ダメ…って言うんだったら、フライドポテトをはじめとするトランス完全排除できますか
他にも毒とささやかれているモノたち…完全排除できますか…
…個人的には…それより気を使ってるのは東の食べ物…風評風評って一部で言われていますが、そうはいっても影響がないとは言い切れません。完全排除はできなくても、東と当地や西の食べ物が並んでいたら、当地や西のを選びます…(^^ゞ
医療崩壊
なんか最近暗い話題が多いような気がするのは気のせいでしょうかね…(-"-)
巷で静岡県内の某病院救急外来での出来事が話題になっていますね
その多くが「男性医師がブラジル人患者の家族に「クソ、志ね」などと罵倒した」という所だけクローズアップされ、あたかも病院の対応だけに問題があったように表記され、真相は明らかにされていないようです。
…しかしこれ…ホントでしょうか…
何も原因なしに、いきなり医師が患者さんを罵倒する…って普通ないですよね…(-_-;)
真相は当事者にしかわかりませんが、後日公表された病院による説明によれば、2人の医師の判断で緊急に治療する必要がない旨の説明をし、その後、以下のような経過をたどったとのこと…
(1)この説明に対し患者の父親は納得せず、入院希望、症状の原因特定、更には急変時の責任の所在や診断書の作成等を執拗に迫ってきた。
(2)診断書は正確を期すため、実施できる検査に限りがある夜間救急では、書かないルールとなっていることを説明するが納得しなかった。
(3)万全を期すため小児科医を呼び出し、専門医からも病状と対処について説明するも、耳を貸さず、大声で自己主張を繰り返すのみ。自分の大声や言葉に更に興奮し、医師に食ってかかる態度を繰り返した。
(4)その後一人の医師が父親に対し、不適切な言葉をつぶやいた。
(5)その言葉に反応し、患者の父親は当該医師の胸ぐらをつかみ、両手で突き飛ばした。
(6)この後から患者様のご家族は、スマホとタブレット計2台で動画の撮影を始めた。
(7)これについて、当該医師は不適切な発言を反省し、謝罪した。
ここには記載されていませんが、当該者Dorgival Temoteoは過去に幾度か同様の問題を起こしている、この病院に来る前に2件断られている、この病院に来るなり最初から声荒く怒鳴り込んでいる、忙しい救急外来で緊急性がないとの説明を幾度となく繰り返しても1時間以上にわたり執拗に入院を迫った(総計3時間にわたり救急外来が機能停止したとの記載も見られる)、当該市町村の規定によれば外来受診だけで帰宅すると500円+帰りの交通費は自費になるが入院すると負担金が0円になるという背景がある、この地域は外国人による医療費不払いなど諸問題が多い地域である…など、様々な背景があるようですが、その辺りも正確に報道されていません。
ここで頭をよぎるのは福島の事件…出産というのはそもそも母児の生命をかけた行為…そもそも死の危険があるその行為に対し医師逮捕までして行われた裁判…この事件がきっかけで日本の産科医療は大きく後退したとまで言われています。
今回の一連の報道…今後の救急医療に暗雲が立ち込める可能性があるのは言うまでもありません…
この事件は発生後すでに結構時間経ってますが…先だって公開されていた諸々の意見…有識者であれば誰もが正論と感じ入るものであっても、その反響の大きさにたじろぎ、monsterたちの力に屈するかのごとく記事削除に追いやられているという現実もあります…(-"-)
このままの流れが続き、公正な目で判断できるようメディアが正しく報道しなければ、「頑張ってもmonsterに倒されちゃう救急なんてやらな~い」って風潮が蔓延し、救急医療を志す若い力がなくなり、救急医療も産科医療と同じ道をたどることになるでしょう…それは国民皆の首を絞めるに相違ありません…
日本の医療の最前線を担う力を大切にしてもらいたいと思います…
…なんか重たい記事になっちゃったな~…(^^ゞ